<< 診療内容のご案内に戻る
消化器疾患

胸焼け腹痛の精査、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の診断治療、胃がんの検査、胃ピロリ菌感染症の診断治療、大腸肛門疾患の診断治療など

腹痛の検査

腹痛は色々な原因で起きます。痛みの場所や、痛いのが空腹時か食後なのか等で、色々な原因があります。上腹部痛は主に胃や膵臓、右上腹部痛は胆石など、尿管結石などは左右側腹部背部痛、婦人科系は下腹部、大腸が走行している部位の限局した痛みでは憩室炎などが考えられます。やや痛みが強い場合は、院内で結果が出る採血検査や、苦痛のない腹部超音波検査を行っています。その際の腹部超音波検査でがんなどが見つかることもあります。

超音波検査
エコーで見つかった肝臓がん(CT)
エコーで見つかった肝臓がん(CT)

当院では高解像度のエコー機器を用い、腹部超音波検査、乳腺、甲状腺等の超音波検査を行っています。腹部超音波検査は苦痛がなく、主として肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、子宮卵巣などの実質臓器の検査に威力を発揮します。膵臓の左方などは胃の陰に隠れてエコーで見えない事もあり、腫瘍マーカー検査を追加しています。

症例:C型肝炎→肝がん
(70歳代女性)症状なし
肝がん治療前
肝がん治療前

治療前この方は元々C型肝炎があるため、2~3ヶ月おきに、超音波検査で見張っていました。肝臓の左葉に約1cm大の腫瘍(肝がん)ができ、総合病院にてマイクロウェーブで焼灼しました。

肝がんMCT治療後
肝がんMCT治療後

治療後病変部が周囲も含めて黒くなって完全に焼灼されています。このように、C型肝炎の方は肝がん発生の危険が高いので、定期的に約3ヶ月毎にエコー(超音波検査)をして、注意しておく必要があります。本例は早い段階で見つけられたので、比較的小さな処置で治療が可能でした。

症例:腫瘍マーカーが上昇して
見つかったがん(60歳代 女性)

前年の腹部エコー異常なし。腫瘍マーカーのCEA=1.8ng/ml、CA19-9=23.4U/mlと正常でした。1年3ヶ月後の腹部エコーでは異常は見えないものの、CEA=11.1ng/ml 、CA19-9=135.7U/mlと急上昇していました。胸腹部造影CT検査では異常は見つかりませんでしたが、これだけ急に腫瘍マーカーが上昇するのは、体のどこかにがんの存在が強く疑われます。そこで、全身PET検査を施行したところ、子宮がんが見つかり、総合病院で治療されました。

胃の検査

胃ファイバースコープを胃に入れて直接観察する方法と、バリウムを飲む胃透視検査があります。胃透視では胃に凹凸がないと胃癌が見つかりにくいので、ごく早期の胃がんを見つけるには胃内視鏡検査の方が優れています。当院では主として胃内視鏡検査を行っています。50歳以上が対象の広島市の胃がん検診も平成29年度から全例胃内視鏡検査となりました。症状がなくても胃癌がある場合がありますので、胃内視鏡検査はぜひご検討下さい。

苦痛の少ない胃内視鏡検査

当院では、口からの胃カメラがつらくて苦手な方に、ご希望があれば鎮静剤を使用して苦痛を除き、ほとんど眠っているような状態で行うこともできます。鎮静を行う場合はお車での来院は控えていただき、胃カメラ後2~3時間休んで帰っていただきます。普通に歩いて帰れますが、念のため、原則当日は車の運転は控えて下さい。鎮静剤投与が不可の方には、鼻の穴から入れる細径の胃内視鏡ファイバーも選択可能です。なお、広島市胃がん検診では鎮静剤投与はありません。鎮静剤投与をご希望される場合は保険診療となります。

胃ピロリ菌感染症について
あなたは胃にピロリ菌を飼っていませんか?

ヘリコバクターピロリという細菌は、まだ免疫力が確立していない幼児期に胃に入ると胃に持続感染を起こします。井戸水や、家族でピロリ菌を持った人が噛みつぶした食物を食べたりして感染すると考えられています。胃のピロリ菌持続感染は胃十二指腸潰瘍、更に胃癌の原因になります。胃や十二指腸潰瘍の方でピロリ菌が陽性の方は、潰瘍が再発しやすいため、完治させるには、ピロリ菌の除菌が必要です。除菌が成功すると、胃潰瘍になりやすかった状態が治ります。また、胃ピロリ菌持続感染がある方は、胃がんになる率が、ピロリ菌のいない人に比べて高いです。1年間に1000人のピロリ菌持続感染者のうち約4人が胃癌になると言われています。ということは25年で10人に1人、50年で5人に1人が胃癌になる計算です。ピロリ菌陽性の方は除菌する事により、胃癌が発生する率を下げる事ができます。胃にピロリ菌がいて萎縮性胃炎がある方は保険で除菌治療ができます。ピロリ菌が心配な方はご相談下さい。

ピロリ菌陰性の胃幽門前庭部
ピロリ菌陰性の胃幽門前庭部

ピロリ菌陽性萎縮性胃炎+の幽門前庭部
ピロリ菌陽性萎縮性胃炎+の幽門前庭部

十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍

胃潰瘍 境目が整
胃潰瘍 境目が整

胃角幽門側進行胃がん境目が不整(50歳代女性)
胃角幽門側進行胃がん 境目が不整(50歳代女性)

前提部進行胃がん(60歳代女性)
前庭部進行胃がん(60歳代女性)

前庭部進行胃がん狭窄+(60歳代男性)
前庭部進行胃がん狭窄+(60歳代男性)

噴門直下進行胃がん(100歳女性)
噴門直下進行胃がん(100歳女性)

症例:早期胃がん(50歳代男性)
早期胃がん治療前
早期胃がん治療前 早期胃がん範囲表示
早期胃がん範囲表示

検診の目的で胃カメラを希望され、胃カメラで小さい早期胃がん(約8mm大の浅い病変)が見つかりました。総合病院にて内視鏡的粘膜切除(ESD)にて切除。病変が特に早期であったため、開腹切除手術はしなくてすみました。この病変は凹凸が少ないので、バリウムによる胃透視検査では見つかりにくいです。胃内視鏡検査の優位性を示す例です。当院では、希望される方には鎮静剤を使用して胃カメラをします。その場合は、ほとんど苦しくありません。

大腸の検査

最近大腸がんが増えてきています。男性の癌による死亡率の第1位は肺がん、2位は胃がん、3位が大腸がんです。女性の癌死亡率第1位は大腸がん、2位肺がん、3位膵がん、4位胃がんです。広島市大腸がん検診では40才以上の方で検便を日を替えて2回採り、便中に出血が一定量以上ないかを調べるものです。陽性の人に大腸内視鏡検査を勧めるという流れになります。大腸がんは増えているので、40歳未満の検診年令に達していない方でも便秘、血便がある方は大腸内視鏡検査を是非ご検討下さい。最近当院で経験した大腸病変の症例を提示します。

進行下部直腸がん(30歳代男性)
進行下部直腸がん(30歳代男性)

上部直腸進行がん(60歳男性)
上部直腸進行がん(60歳男性)

上行結腸進行がん(80歳代男性)
上行結腸進行がん(80歳代男性)

S状結腸有茎性ポリープ 腺腫内粘膜内癌内視鏡切除可(60歳代男性)
S状結腸有茎性ポリープ 腺腫内粘膜内癌
内視鏡切除可(60歳代男性)

上行結腸ポリープ大は腺腫内粘膜内癌小は腺腫(良性)(80歳代女性)
上行結腸ポリープ 大は腺腫内粘膜内癌
小は腺腫(良性)(80歳代女性)

横行結腸ポリープ 腺腫(良性)(50歳男性)
横行結腸ポリープ 腺腫(良性)(50歳男性)

上行結腸小ポリープ 腺腫(良性)(50歳代女性)
上行結腸小ポリープ 腺腫(良性)(50歳代女性)

潰瘍性大腸炎の直腸(30歳代男性)
潰瘍性大腸炎の直腸(30歳代男性)

<< 診療内容のご案内に戻る